真実

ある事柄の説明について、人は自分にとって都合の良いものを無意識にも選択しがちだ。
本当の真実よりも、自分が望ましいと思う真実。
世論がどう流れるのかにも、それが現れることがある。
それが誤った全体の判断となり、積み重ねてきた悲しい過去がある。
アメリカで、「9.11」の背景、真実が揺れている。
歴史において、本当の真実が表舞台に出てくることはもしかしたらないのかもしれない。
文献に残されたものも、それを書いた、あるいは書かせた誰かの利益に沿っているのかもしれない。
そして、自分の人生に関わらない事柄の真実に対しては無関心、あるいはその事柄さえ知る機会もなく、人は通り過ぎて行くのかもしれない。
知る機会さえ与えられない事柄から派生した、あるは伝播したものと全く無縁とはいえない密接に絡み合った世界に生きているというのに。