根性論より実りのあるものを

男子バレー。またしてもフルセット負け。
選手はもちろん悔しいだろな。
そして、自分に腹が立ってるだろな。


女子バレーの監督がインタビューに答えている番組をたまたま見ていたのだけれど、相手国の試合は必ずビデオチェックで、セッターの癖や個々の選手の行動パターンを分析して、かなり戦略的なものを練り上げていたらしい。


スポーツというと、いまだに根性論や精神論が幅を利かせているのか、そう感じる場面も多い。
個人的にはどうも冷静な分析無しの根性論が苦手なものでその辺敏感になってしまうのかもしれないけれど。
精神的なものが占める割合が大きいのは認める。
でもそれは戦略あった上でのものでなければ、無駄に終わる危険性が高い。
その際の脱力感、無力感はたまらないものがある。
テニスプレーヤーのナブラチロワは、ある大会の決勝で自らのダブルフォルトで勝ちを落とした。
そして、それから自分の精神面を鍛えサポートしてくれるチームを作った。
もともとの強靭な体、技術、そしてただの根性論ではない、場面において的確なアドバイス、方向づけをしてくれる精神的サポートチーム。
これを手に入れてからのナブラチロワが無敵になったことは言うまでもない。
いまやどのスポーツにおいても、精神面においてさえ科学的に分析しより効果的に力を発揮出来るプログラムが存在する。


やるからには、全身全霊を込めて打ち込むからには、冷静的確な分析、方向付けがなければ、どうしようもない虚脱感に心が占拠されてしまう。
もちろんそれをやったからって成功が約束されるわけじゃない。
けれど、達成感や充実感はそこにあるはず。