プロジェクター

自分の運命を受け入れるのはたやすいことではない。
しかも、すべてとなると。
受け入れ準備が整ったものから記憶が蘇り自分の構成要素ブロックが組み立てられていく。
それなのに、他人に対してある程度普通の人に見せられるのは、全身像として映るのは、プロジェクターを使う術を身につけているからなのかもしれない。
たぶんそのプロジェクターを使うことによってなんとか適応しているそのギャップが、どこにいても馴染まない心を生み出しているのかもしれない。