勘ピューター

将棋名人戦
森内王将が2連勝となった。
二人ともなんと同じ年齢。それこそ小学生の頃から全国大会で戦ってきたライバル。
しかし、プロになってからの戦績、タイトルの数は羽生名人に水をあけられるばかりで。
ところが、ここにきて二人の形勢は逆転に近い状況になりつつある。
大器晩成とかいろいろな言葉があるけれど、その人の持っている何かが芽吹くのは本人の努力はもちろんのこと、それ以外のものも大きいのだなぁ、と思う。
“きっかけ”とか“運”とか、外側からのものによるものと、そして、自分の意識の変化、内側からによるもの。
その内側からのものも外側からの働きかけで起きる、ということが多いのだろうと思う。
森内名人の場合、今までは読みすぎていたらしい。。
読みすぎ、ったって、、いったいどのくらい読めるのやら、とてもじゃないけど計り知れない世界だ。
棋士がどう頭を使って読むのかわからないけれど、人間が意識上で考えられる能力より、意識下で処理される能力の方がはるかに高いのだと思う。
論理的裏付けがその時見つからなくても、それが正解、ってことだってあるだろうし、裏付けを見付けるのにもしかしたら1年かかることを一瞬で処理する勘ピューターを人は誰もが持っているのかもしれないし。
長嶋さんの専売特許でもないでしょ。
あぁ、長嶋さん。元気な姿を早くまた見たいな。