負の物語がなければヒーローになれないのか?

村上龍さんが発行しているメルマガの最新号は非常に洞察に富んでいるし、私もほぼ同意見だ。

村上龍 JMM

ここのメニュの“最新号”というところで読める。


人間誰しも程度の差こそあれ、負の部分を持ち、語るに語れない過去を持っているものなのだと思う。
それと現在とを単なる憶測、あるいは自分の趣向で絡ませたがるのは、負の過去と成功というダイナミズムに、読者への説得力を頼っているような気がしてならない。
もちろんスポーツライターが、どれほどインタビューをして、どれほど行動を共にしたところで、結局、推測でしか書けないのだ、ということは十分承知しているのだけれど。。


戦後日本の影をまだ引き摺って、シンデレラのようなどん底からの成功物語にお涙頂戴しているようでは、置いていかれるのではないかと、、、少しだけ不安になる。
これだけ湿度の高い国に、乾いた論理は馴染まない、のだろうけれど。。