群れで泳ぐ自律ロボット潜水艇が『天才賞』を受賞

世の中にはけっこう面白い賞があるもんだね。
自分がノミネートされたことすら知らずにある日突然「あなたの研究が受賞しましたーー!」と連絡が入るらしい。

マッカーサー財団がが指名した匿名のスポンサーが極秘ノミネートを行ない、同財団の理事たちが年に一度、『マッカーサー・フェロー』プログラム――通称「天才賞」――の受賞者を選出している。
Hotwired Japan記事より

その潜水艇を発明したレナード博士が興味を持っているのが、自然が自らの振る舞いを律する仕組みや、自然の各種システムが環境の変動にかかわらず往々にして強固であり続ける仕組みを追究することだそうで、これめちゃくちゃ個人的に興味がある。
ある一定の法則を与えたパソコン内の鳥の群れが、まるで生きて本物でもあるかのように障害物を避け、しかもまた元と同じように群れをなして飛んで行く、ということを発見した人の話しは読んだことがあるけれど、ものすごく複雑な動きも、単体としては非常にシンプルな規則に従っているのに、全体として見るとそれが解析不可能と思えてしまう。
もしかして、人の心の働きもこれに近い何かなのではないかと、ふと思うことがある。
だからといって、心の大切さが変わるわけではなくて、逆にとても神秘的で尊厳のあるもののように思える。
ただ、人は時として自分の心が自分で見えなくなったり、意に反した行動をとってしまったりするものだから、そんな自分に嫌悪したり自信をなくしたりした時に役立つ術になればいいなぁ、と思ってみたりもする。